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2017年4月22日 (土)

奈良の春日の何とやら

YOMIURI ONLINEによると、奈良県が農作物が食い荒らされる被害を減少させるべく、天然記念物である「奈良のシカ」の駆除に乗り出すとの事です。これについてはヤフコメにオーサーコメントとして掲載されてる、森林ジャーナリストの田中淳夫氏のコメントが正鵠を得てると思うので、そちらを一部引用したいと思います。

「この記事はミスリードしかねない内容だ。
奈良県は決して『奈良の鹿』を駆除しようというのではない。
『奈良の鹿』とは基本的に奈良公園一帯に生息する鹿のことで、
課題となるのはその区域外に出た鹿である。

現在でも公園外に出て食害を引き起こした鹿は
鹿苑に収容するなど対応しているが、
このまま食害が増加したら、
それこそ「神鹿も駆除しろ」という声があがりかねない。
そうならないための頭数管理計画なのである。
しかもエリアを4段階に分けるなど手間のかかるものだ」
(引用ここまで)

鹿が増えたのは県の方針だったのかも知れませんが、観光客が面白半分で鹿せんべい以外のエサを与え、鹿がその味を覚えてしまったからというのも、否定できないでしょう。人間の都合で数を増やされ、用が済んだら数を減らす。分かっている事とは言え、日本のあちこちで同じことが起きてます。鹿でも猿でもアライグマでも。

そろそろ鹿のエサやり行為を厳しく制限し、罰則規定付きの条例を定める時期が来てるのかも知れません。出来れば罰金制にして、罰金は鹿の保護事業に充てるとかすれば、文句も言われなくなるかも。

ちなみに幕末に奈良奉行を務めた川路聖謨は、鹿の角を切る際誤って鹿を殺してしまい、興福寺に捕まった若者を無罪放免とした事があります(弘化3年=1846年)。「鹿を殺すと死刑」という興福寺の主張を否定したわけですが、聖謨曰く「それは寺の内規に過ぎず、公の法はそれに勝る」という合理的なもので、後世『鹿政談』の名で落語のネタになってます。果たして平成の鹿政談はどのような名裁きで決着するのでしょうか?

ところでこの騒動、かの吉永小百合さんはどう思ってるんでしょうか?昔鹿の歌とか歌ってたし、是非コメントを聞きたいのですが、無理かなぁ。やっぱ黒歴史だし、昔ビートたけしが出なかった頃の『ひょうきん族』でも勝手に流されてたし。


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