さらばゲヒ殿
「この物語は、フィクションにて候」でお馴染み、モーニングの大河歴史マンガ『へうげもの』が、今日発売の2017.12.14号で最終回を迎え、13年の連載にピリオドを打ちました。
物語としては前回、ゲヒ殿(古田織部)が「ドブリブリブリ」と切腹した事で、介錯に訪れたヤス(徳川家康)を笑わせ、首チョンパされたところで実質終わっており、今回は作者曰く「追悼特別企画 古田織部版『愛と死を見つめて』」という、主人公不在の最終回となってます。時代を追ってヤス、ラック(織田有楽斎)、ロリ嫁(おせん)がバタバタ死んでいく中で、老いた又やん(岩佐又兵衛)とソゴ(上田宗箇)はゲヒ殿の面影を求めて南へ下り、そこで確かに「存在してないけど、存在してる」ゲヒ殿の足跡を掴みます。おそらく彼はそうした形で、これからも生き続けるのでしょう。
ヤフコメでも「傑作だと思う。お疲れ様でした」「歴史漫画の役割は、テレビで時代劇が放送される事が減り、過去の世界に触れる機会が少なくなりつつある現状では。今後益々大きくなると思われます」「広い意味での『ART』がテーマだと思うんですけど、お高くとまら無かったところが良かった。古田織部の俗物っぷりというか、リアリストであり続けるところも好きでした」「関ヶ原で空飛んだあたりは忘れられません。すばらしい作品でした」(フライング宗匠ー、僕は誰より高くー)「最後は命を捨てて家康も笑わせた。まさに数寄の男の一生って描き方でしたね。面白い作品でした」といったコメが並びました。でもってキタコメはコレ。
「NHKでアニメもやってたし、これを大河原作に織部やってほしい。
昨今の戦闘描写がない大河にうってつけ。
名だたる武将と絡み、戦国期ど真ん中を伝令番や茶で生き抜いた
茶人武将の話を是非に」
それなら当然サル(羽柴秀吉)のノブ(織田信長)胴チョンパや、関ケ原でのヤスの新たな快感や、ちょっちゅね公(加藤清正)のリアルロケットパンチや、ゲヒ殿の水中ファックもやらなきゃいけませんね。
ひとまず筆を置いた山田芳裕氏。既に新連載も決まってるようですので、またいつの日か違った形でひょうげてくれるでしょう。それまではセ・コ・イ・ヤーン、エブリワーン。
それにしてもゲヒ殿の隠し子、わび助の今の名前、あれでいいんですかね?
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