相撲

2018年2月 2日 (金)

金曜日の玉砕

ある意味予想された結末でした。今日行われた日本相撲協会の理事選は、定員10に対し11人が立候補し、貴乃花親方が落選しました。貴乃花一門からは貴乃花親方の他、阿武松親方(元関脇益荒雄)も立候補してましたが、一門で押さえた11票の内、8票が同親方に流れ、貴乃花親方には2票しか入りませんでした。残り1票の行方が取りざたされてますが、伊勢ヶ濱一門から立候補した高島親方(元関脇高望山)に流れたとされます。

伊勢ヶ濱一門と言えば、あの日馬富士が所属していた事でも知られてますが、そこへ貴ノ岩が所属する貴乃花一門から票が流れるとは、通常ではありえません。一致団結出来なかったのは、一門内でも貴乃花親方が唱える改革路線とやらに対し、疑問の声が上がってるからでしょう。具体的な事何も言わないんだし。

貴乃花親方を指示するB層やネトウヨは「罠だ!陰謀だ!不正投票だ!」とか騒ぐんでしょうけど、リテラのこの記事読めば、大抵の人は引きますわな。夕刊フジやワイドショーも「他の一門内の隠れ貴乃花派が動いて、2人とも当選」とか、訳知り顔で語ってましたが、フタ開けて見れば枠は全く変わってなかったという事になりました。「出馬する事に意義がある」とかヌカすコメンテーターもいますが、当選しなけりゃ2位でもビリでも一緒なんですけどねぇ。

結局貴乃花親方の悲劇のヒーローごっこに、周囲が振り回されたという事でしょう。来月の春場所が始まる頃には、また何かやるんだろうけど、訴訟とか。

2018年1月27日 (土)

栃ノ心、初優勝!

千秋楽を待たずして、栃ノ心が初優勝を遂げました。平幕優勝は2012年(平成24年)夏場所の旭天鵬(現、友綱親方)以来5年8ヶ月振り。春日野部屋としては1972年(昭和47年)初場所以来46年振りです。

ここ最近の角界は不祥事やスキャンダルが相次ぎ、春日野部屋でも過去の不祥事が蒸し返される等、イヤな空気が流れていたのですが、一筋の光が見えて来ました。もちろんこれで全てチャラになるわけではありませんが、久しぶりのいいニュースに違いありません。

ヤフコメでも「普通に平幕優勝は凄いと思います」「よくぞやった!優勝おめでとう!」「応援したくなる外国人力士だね。おめでとうございます」「新しいヒーロー誕生の予感。暗い話題の多い、相撲界を盛り上げて欲しい」「本当におめでとう!優勝が決まった時に、過去の怪我で幕下に下がったことを思い返して、胸が一杯になりました。明日も頑張って下さい!」といった祝福コメが並びました。筆者も同意見なので、今回キタコメはありません。

ヒザの怪我で一時は三役から幕下まで落ちた事もありましたが、よくそこから持ち直したものです。出来れば明日の遠藤戦にも勝って、もう一花添えて欲しいですね。

それにしても10連勝の後4連敗の鶴竜って・・・。あと相撲中継中にニュース速報流すNHKも、すっげぇマヌケ。見てりゃわかるって。


2018年1月25日 (木)

アウトレイジ春日野部屋

土俵の上では鶴竜が2敗に後退し、平幕の栃ノ心が1敗を守り、平幕優勝の可能性も見えてきた矢先、また角界の不祥事が明るみに出ました。それも栃ノ心の所属する春日野部屋で。

J‐CASTニュースによると、4年前の2014年(平成26年)1月、当時春日野部屋に所属していた元力士が弟弟子をリンチし、顎を骨折させるなどして驚く勿れ、ニャンと全治1年半の重傷を負わせたというのです。被害者の元力士は味覚障害の後遺症が残り、今もリンゴは食べられないそうです。という事はほぼ一生流動食ということですから、コトはかなり重大です。

しかも春日野親方(元関脇栃乃和歌)には、この事態のモミ消しを図ってた疑いも出て来ました。現役時代にはガチンコでならし、どんな相手にもメンチン切って、親方になってからもゴルフクラブで弟子殴って反省しなかった人ですから、おそらく今回も「何で騒がれるのかわからない」と思ってるのでしょう。相撲取りぢゃなかったら、間違いなくヤクザになってましたね。

ヤフコメでも「すぐに病院できちんと治療を受けさせていたら、後遺症に苦しむことはなかったかも?」「協会は改めて春日野親方の処分を行なう必要が有ると思います。まさか不問に付す事は無いですよね」「危機管理部なんて型だけ。理事長の鶴の一声で何とでもなるわけだ。反社会的組織並みだな」「春日野親方は『事件から1週間以内には協会に報告した』って言ってたけど、全治1年半の診断書が出たのは事件後10日目に病院に行った後だから、事の重大性をちゃんと報告していたとは思えない。そもそも顎の骨が折れていて、逃げ出した被害者を病院に行かせる約束で連れ戻したのに、本人が自分でこっそり病院にいくまで、事件を通報される心配のない懇意の整体にしか行かせていない。隠蔽するつもりで動いていた可能性大」といったコメが並びました。筆者も同意見なので、今回キタコメはありません。

これで栃ノ心が優勝しちゃったら、どんな顔するんでしょうかねぇ、春日野親方は。あと来月の理事選は、もちろん辞退ですよね。

2018年1月21日 (日)

大砂嵐、無免許運転で事故

鶴竜の8連勝が一気に吹っ飛びました。日刊スポーツによると、十両の大砂嵐が先月無免許で車を運転し、事故ってたとの事です。しかも最初嫁に押し付けて逃げようとしてたんですから、余計悪質です。防犯カメラの映像でバレたとの事ですが、そりゃバレますわな。あんなデカいのが映ってたら。本人はそれでもダメなら、国際免許証出せばいいと思ってたんだそうですが、期限切れだとか。アホですね。

言うまでもなく相撲協会は現役力士の運転を認めてませんし、親方でも運転してるのは大抵部屋付き親方です。友綱親方(元関脇旭天鵬)みたいな車ヲタは数少ない例外で、ほとんどの部屋持ち親方や現役力士は運転手を雇います。三役未経験の大砂嵐(最高位は前頭筆頭)でも、臨時に雇う事は出来るはずですが、考えなかったんでしょうね。

ただでさえ日馬富士の一件で、角界に対し世間の厳しい目が注がれてる時に、内規違反の行為を犯し事故って、身代わり出頭まで企ててたんですから、明日からの休場は避けられないでしょう。ここまで1勝7敗と後がないんですから、残り全休なら幕下陥落⇒即引退となってもおかしくありません。ヒザも悪いし。

ヤフコメでも「絶不調の力士。幕下陥落の可能性もあるので、相撲協会は切り捨てるかも。いわゆる廃業」「相撲界全体に危機感が足りないと思う。ダメだこりゃ」「これはもう駄目かもしれんね」「大相撲が度重なる不祥事で、世間から非難を浴びてる最中に、しかも大事な場所中に無免許運転で事故を起こし、嫁さんに替え玉依頼をしたということは最悪、最低の行為。解雇しなくては、大相撲ファンが許さないだろう」といった厳しいコメが並びました。筆者も同意見なので、今回キタコメはありません。

国技館で「イスラム国」呼ばわりされた時は、正直気の毒だと思いました(相撲協会が発言者をお咎めなしにしたのはおかしい。サッカーなら無期限出入り禁止だろう)が、それも今回の一件でパーです。もちろん「これを機に外国人力士なんか全員廃業させろ」というヘイトには反対です。日本人力士でも運転すれば、処罰されますから。

2018年1月18日 (木)

白鵬は休場、稀勢の里は4敗、そして鶴竜は・・・5連勝⁉

初場所5日目を終え、不振の白鵬は休場しました。貴乃花親方シンパのB層は「卑怯だ!逃げるな!」と騒いでますが、フル出場して優勝すれば「八百長だ!」と騒ぐんでしょうから、フテ寝を決め込んだんでしょう。今月は給料出ないからモチベーションも下がるし。

そんな白鵬より勝ってない稀勢の里は、昨日白鵬から金星を奪った嘉風に押し倒されて4敗目を喫しました。本人は最後まで出ると言ってるようですが、確かそんな事言って途中休場した事が何度かありましたな。昨日は琴奨菊に転がされてたし、どっちが横綱か分かりません。

そんな中、やはり今月無給の鶴竜が、今日までまさかの5連勝と波に乗ってます。このまま行ったらまさかの優勝もあるかも知れませんが、直後にスキャンダルが出て引退とかあるかも知れないので、別の意味で今場所は目が離せません。

あと他に今場所の見どころってありましたっけ?せいぜい貴乃花親方が口開くかって事ですかね?何か昔の「グレタ・ガルボしゃべる」みたいになってきましたけど、多分本人は何話したか覚えてないと思います。まぁ大した話は出ないと思いますけど。

2018年1月16日 (火)

糖尿病で休場って・・・

もはや大関だった事すら忘れられてるのかも知れません。今場所ここまで2連敗の東前頭10枚目照ノ富士が、今日から休場と発表されました。このまま全休だと来場所は十両なので、2015年(平成27年)秋場所の把瑠都以来4人目の、元大関から陥落した十両となりますが、把瑠都はその前の場所限りで引退したので、実質的には2013年(平成25年)春場所の雅山(現、二子山親方)以来4年10ヶ月振り3人目となります。

ついにヒザが音を上げたのかと思いましたが、休場の理由は驚く勿れ、ニャンと糖尿病だというぢゃありませんかい。言わずと知れた力士の職業病ですが、治療を受けながら土俵に上がってる現役力士が何人もいることを考えると、明らかに違和感を感じます。もし本当に糖尿病で休場というのなら、最悪足の切断や人工透析も視野に入れなきゃいけませんが、帰化してない照ノ富士は年寄株を持ってないので、来場所で引退の可能性もあります。

ヤフコメでも「それやばいやつやん」「膝じゃなくてほっとして、内臓って聞いてもっと心配になった」「怪我さえ直していれば横綱になっていた器なのに、もったいない」「日馬富士問題以降ストレスなどもあり、胃腸なども悪くしているのでは?真面目な人は、色々な事を考えてしまう。このまま、引退もあるのでは?」といったコメが並びました。でもってキタコメはコレ。

「親方の判断が遅すぎる、
今回もいままでも怪我がひどい、体調悪いけど
とりあえず出場してみようって感じなん?
元横綱なのに幕内の厳しさを舐めてるのかな」

伊勢ヶ濱親方(元横綱旭富士)は現役時代、すい臓炎で引退しただけに、内臓系の病気には気を使わなくてはいけないはずなんですけど、ここまで放置していたのはやはり問題だと思います。さっさと安美錦に親方株譲って、お引き取り願った方がいいんじゃないのでしょうか?

かく言う筆者も、医者から糖尿病予備軍と言われてるので、気を付けなくてはいけませんな。酒も甘いものも大好きだし。あ、でも最近野菜から食べるようになりましたよ。

2018年1月14日 (日)

謝罪なし、そして差し違え

今日から始まった初場所も、八角理事長のあいさつでは謝罪の言葉はなく、本割の土俵でも立行司代行の式守勘太夫が、稀勢の里‐貴景勝戦で差し違え、稀勢の里に軍配を上げてしまうなど、緊張感に欠けた初日となりました。

協会は一連の不祥事を、日馬富士の引退と貴乃花・伊勢ケ濱両親方の降格で、ケリがついたと思ってるのかも知れませんが、考えが甘すぎます。今後貴乃花親方が地位保全の民事訴訟を起こせば、またマスゴミは面白おかしく騒ぐんだし、今日はおとなしかったけど白鵬が張り手や勝ち上げをやっても言わなければ、また調子に乗るんだし。その辺の感覚が世間とズレてんですよねぇ。

ヤフコメでも「反省もしてないし、何も変わらないのは誰の目から見ても明らか」「白々しい」「もう次は八角理事長本人と白鵬の番だよな」「俺は悪くないって思ってるからダメだよ」といった批判コメが並びました。でもってキタコメはコレ。

「意外と観客が多いのが気になった。
よく来るね」

罪を憎んで人を憎まずってやつでしょうか?確かにマジメに頑張ってる力士も多いので、そこは応援したいのですが、その為にはこの問題を全力士や全関係者が自分の問題として捉えない限り、難しいでしょう。

2018年1月13日 (土)

有給半年もらってクビって何?

明日から始まる大相撲初場所は、先場所以上にスキャンダラスな場所になりそうだと思ってたら、当事者の一人がいきなりトンズラしそうな雰囲気です。時事通信によると日本相撲協会は、巡業中にアルハラが発覚し辞表を提出した、立行司・カマ掘ゲイの介こと第40代式守伊之助を、5月の夏場所まで3場所連続で出場停止とした上で、その後辞表を受理する方針を固めたとの事です。当然この間も本人には給料が支払われます。いい御身分ですね。

こういう不祥事を犯した場合は、即刻解雇するか1場所謹慎させた上で、処分を決めるのが妥当なはずですが、3場所休ませてから辞表受理って、ワケわかりません。ひょっとしたらそれだけ時が経てば、みんな忘れると思ってるとか?随分ナメなれたものですな。筆者は今場所に限れば、テレビで観るの止めようかと思います。結果はニュースで観ればいいんだし。

ヤフコメでも「解雇が妥当と思うが?」「なんで白鵬にも同じような処分をくださない?だから協会は舐められるのだ」「この砂糖より甘い処分が厳罰?やっぱり相撲協会はいらない」「元々本業の行司として、差し違いや仕草にも問題があったから、最高位の木村庄之助に推挙されなかった御仁。三役格の行司にも優秀な人がいるのだから、引退させたらいい」といったコメが並びました。筆者も同意見なので、今回キタコメはありません。

さて、明日の初日、八角理事長はどんな言い訳口上を述べ奉るのでしょうか?ちなみに白鵬は、また張り手かカチ上げやりますよ。反省してないんだし。

2017年12月28日 (木)

貴乃花親方、理事解任へ

日刊スポーツによると日本相撲協会(以下、協会)は、今日の臨時理事会で貴乃花親方を、理事から役員待遇委員への2階級降格と、巡業部長の職を解任しました。理事が解任されるのは、協会では初めてのことです。

一部では業務停止や部屋閉鎖といった、厳しい処分が下されるのではと言われてましたが、さすがにそれはありませんでした。協会もある程度世論の流れを見たという事なのでしょう。尤も来月行われる、理事選挙への立候補は可能なので、単なるパフォーマンスという声もありますが。

貴乃花親方が立候補すれば、理事再選は確実な情勢ですが、一部で言われてる「貴乃花一派から2人目の理事誕生」は、画餅に終わりそうな可能性大です。結局はカネでしょうけど、貴乃花に言われるほどカネないから。

そもそも貴乃花親方の唱える「改革」だの「相撲道」だのって、何なんでしょう?さっぱりわかりません。おそらく本人も分かってないと思います。取り巻きから「そう言っといたほうが、何となくウケがいい」とか言われてやってるのかも知れませんが、具体的に何がしたい、そのためにこうしたいという事を自分の言葉で言わないと、支持者も離れていくと思います。まぁ今の彼を支持してるのは、せいぜいネトウヨ位でしょうけど。

これまた日刊スポーツによると、協会は元顧問の小林慶彦氏に対し訴訟を起こしたとの事。日刊ゲンダイの言う「裏金顧問K」の事ですが、貴乃花親方と親しく裏社会との繋がりも囁かれてる曰く付きの人物だけに、貴乃花親方がこれに対しどう反発するかも、注目の的です。そしてその次は『新・アウトレイジ 両国死闘編』へ(って、だからそんな映画はない!)

2017年12月26日 (火)

弟子祝いたくないのかよ

来場所の新番付が発表され、あの貴景勝が東の新小結に昇進しましたが、そこに師匠である貴乃花親方の姿はありませんでした。マスゴミ嫌いなの分かりますけど、弟子のせっかくの晴れ舞台なんだから、事前に「関係ない質問したら退場」とか告知しておけばよかったんですけど、そこまで頭回らないし、よけい印象悪くなるか。

案の定、貴景勝も誰もサポートしてくれないもんだから、汗かきながら記者とやり取りしてましたね。ご苦労様です。これから部屋頭として部屋を背負っていかなきゃならないのに、大丈夫なのかなと思います。ちなみに貴ノ岩は東十両3枚目に落ちましたが、診断書出せば初場所全休でも、3月の春場所は十両最下位に留まれる、特例処置が施されるのは、ご存知の通りです。まだ出してないみたいだけど。

明後日の臨時理事会では貴乃花親方に厳しい処分が下される模様ですが、もし部屋閉鎖となれば、貴乃花部屋初の新三役が幻になりかねないだけに、その辺にも注目していきたいと思います。

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